日本の四季の美しさが語られるとき、彩り豊かな風景と共に語られるのが「色」の力。そんな色の専門的な知識と実践力を問う資格が「色彩検定」です。ファッション、インテリア、デザイン、広告、教育、美容、商品開発など、あらゆる分野で求められる色彩の力を体系的に学べるこの検定は、実用性と美的感性の両立が求められる試験でもあります。
色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が主催する公的資格であり、年に2回（6月と11月）実施されています。受験者は3級・2級・1級・UC級から、自分のスキルやキャリアに応じた級を選んで受験します。各級ごとに難易度が異なり、3級は初心者向けで色彩の基本を、2級では実践的な知識を、1級では理論や応用力、プレゼン能力など高度な内容を問われます。また、ユニバーサルカラー（UC）級は、高齢者や色覚に配慮した色使いを学ぶ内容となっており、誰もが心地よく暮らせる社会を支える知識が試される特色ある試験です。
この試験の特徴は「色」を言語化し、理解し、活用すること。たとえば、赤の持つ心理的効果や、補色の関係、PCCSやマンセル表色系といった理論体系をもとに、色が人に与える影響を論理的に説明しなければなりません。これは芸術的な感性だけでなく、論理的な理解力と記憶力、そして現場での応用力が試されるという意味で、かなりハードな知的挑戦でもあります。
また、1級になると一次（マークシート）・二次（記述式）と段階が分かれており、色票を使っての実技的要素も含まれます。「見た目」でわかるだけでなく、「理論的に分析し、説明する」能力が問われるため、受験者の中には1級の壁に何年も挑戦し続ける方もいるほどです。しかも出題は年によって傾向が変わるため、過去問だけではカバーしきれない「読解力」と「応用力」が求められるというのが、この試験の難しさです。
受験後の今、きっと多くの方が「これ、合ってたかな？」「あの問題、ひっかけだった？」「過去問とは違う形式だったな」と、さまざまな思いを抱えていることでしょう。色の名前一つとっても、記憶していた色票の番号や、補色関係の理論など、細かいところでのミスが気になっている方も多いのではないでしょうか。
だからこそ、同じ試験を受けた仲間と感想を共有したり、答え合わせをしたり、疑問を投げかけたりする「語りの場」が必要です。どの問題が難しかったか、自分はどう考えてその答えを選んだのか、他の人の解釈とどこが違ったのか…。そうしたやりとりを通じて、自分の理解が深まり、次回の受験に活かせるヒントも得られるはずです。
もし今回の試験で手応えを感じた方も、ちょっと悔しさを感じている方も、まずは他の受験者の声を見てみませんか？ たとえば、あの微妙な色相差の問題、PCCSトーンの分類問題、色の視認性とユニバーサルデザインに関する選択肢――それらがどう議論されているかを確認するだけでも、自分の解答の妥当性が見えてきます。そして何より、孤独な受験のあとに、誰かと気持ちを共有できるのは大きな安心です。
試験当日の夜には、すでに受験者の多くが非公式ながらもネット上で解答速報の情報を発信しはじめます。SNS上ではリアルタイムでのやりとりが盛んになり、5chでは過去問の傾向やミスの指摘などが飛び交い、個人ブログでは詳細な解説付きの速報も見られます。
特に、色彩検定は「配色」「記憶」「実技的感覚」といった人によって答えの出し方が違う問題が多いため、他の人の答え方を知ることがとても役立ちます。「あれ？ 自分はこの色がPCCSでlt（ライトトーン）だと思ったけど、他の人はsf（ソフトトーン）って言ってる」「視認性の選択肢、あの『白地に黄色』って間違いだったのかな」…そんな風に感じたとき、すぐに誰かと答え合わせができる環境があると、試験直後の不安も少し和らぎます。
また、次回の受験に向けて早くも情報収集を始めたい方にとっても、他の受験者の声や議論の記録は宝の山です。どの参考書が役立ったか、今年の出題傾向はどうだったか、協会の対策講座はどうか、二次試験の記述はどのように勉強すればいいか…。生きた情報がそこにはあります。
色彩検定という試験は、知識だけでなく感性も問われる特殊な資格試験です。そしてその性質上、解答や感想の共有がとても意味を持ちます。あなたのひとことが、他の受験者の「腑に落ちる」きっかけになるかもしれませんし、誰かの投稿が、次の学びの指針になるかもしれません。
受験を終えた今こそ、一緒に語り合いませんか？
あなたの色への思いを、他の仲間と分かち合いましょう。
カラボ色大学に、３級の解答速報がでました。https://www.irodaigaku.jp/answer/color_ans3.html